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内会の乱



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Cr. Stand News, Apple Daily, RTHK, inmediahk.net

 
予備知識

●4月13日


内部事務委員会(内会)の新年度主席・副主席選挙が14回の会議を経ても、選任することが出来なかった。国務院香港マカオ事務弁公室と中連弁がそれぞれ声明を出し、議長を担当する郭栄鏗議員を批判した。彼と一部の民主派議員が権力を濫用し、悪意的に会議を伸ばそうとしていた。


国務院香港マカオ事務弁公室の声明概要

  1. 議員が悪質な手段で立法機関の事務を麻痺させようとすることを反対

  2. 彼らの行為は「政治での道連れ(攬炒)」に違いない

  3. すべての行為は誓約に違反する

  4. 「公職者の不正行為」に該当する

  5. それに対して強く非難する


▷中連弁の声明概要

  1. 少数の立法会議員は自分の利益のため、公衆の利益を損ね、立法会の正常事務を妨害した

  2. 該当行為は誓約に違反する

  3. さらには「公職者の不正行為」に該当するかもしれない

  4. 条例反対運動の「黒暴力(デモ者・民主派による反対運動/暴力)が香港を持続的に激動している

  5. この行為は「暴力での道連れ」や「経済での道連れ」と呼応する「政治での道連れ」である


それに対して郭議員は「議事規則」に従って議長を勤めていた。また国務院と中連弁の声明に対し、民主派と市民は基本法22条(香港事務を干渉してはいけない)を違反したと疑った。

●4月17日-18日


4月17日、中連弁は自分が22条に述べている「一般的意義における」中央政府所属部門ではなく、直接中央を代表していると説明した。でも香港政府がプレスリリースを出し、中連弁は基本法に22条によって設立した三つの機構の一つで、中連弁と職員は22条に従って香港の法律を守るべきと発表。


4月18日、香港政府がプレスリリースを2度修正した。22条に関する説明を削除し、中連弁は中央政府が香港政府で設立した機構ではあるが、22条が指す機構ではないと説明。


第三者の法律意見→特別会議を開催

今回の選挙において、去年立法会の法律顧問がすでに意見を提供していた。「議事規則」の75(2)と「内務規則」の20(c)によると、主席の選挙は新年度議会で最初の議案で、新しい主席が残りの規定議案を取り仕切る。そのため、現在の主席は議案の順番を変えられないと説明していた。


新しい主席が選ばれるまで、現在の主席は李慧琼で、彼女は民建聯(香港最大の親中党派)の主席でもあって、新年度の主席候補でもある。


●2020.05.04

立法会主席の梁君彥がまだ内会の主席を選任できないため、第三者の法律意見を求めた。その意見とは、現在の主席である李慧琼は「緊急特別会議」の開催を含め、内会の事務を処理する権利がある。それを受けて李慧琼は5月8日に2つの会議を開くことにした。朝の会議は主席選挙に関して、彼女が候補のため、議長は副主席の郭栄鏗を担当する。そして午後の特別会議として事務を処理すると発表した。

しかし、民主派は第三者の意見を求める際、公開されていない文書もあり、すでに立法会法律顧問の意見を受けているので、李慧琼が特別会議をするのは越権行為と主張。

双子議長 - 内会の乱

●2020.05.08

8日に17回目の会議を行われた。朝の会議では主席を選任することができなかった。午後の会議について、民主派は「李慧琼が会議を行うのは利益相反が生じ、越権行為である」と指摘、一方親中派は「関連する法律問題は午後の会議で議論し、李慧琼に判決させるべき」と主張。


郭栄鏗は午後の会議においても「主席選挙」が最初の議案であると判断したが、親中派に越権と「無駄、無効、無理」と批判された。


13:15 

午後の会議は2時半からだが、朝の教育事務委員会が終わる前、4人のガードマンが郭栄鏗に近づきガードしていた。そして会議が終わった途端、李慧琼は親中派の援護で壇上の席を占拠し、親中派議員と10数名のガードマンに守られた。

民主派と親中派の対峙が始まった。


14:30

会議開始、陳志全議員は親中派議員の郭偉強に引っ張られ、転倒した。

14:45

李慧琼が「会議の進行を妨害すれば、『権力と特権法』19条」に違反すると、最後の警告を出した。

その後、多数の民主は議員が追い出されたり、運び出されたりした。

15:00

議長のはずだった郭栄鏗が李慧琼は議員を追い出す権利ないと、彼女に会議室から離れるように命じた。「双子議長」状態となった。


15:15

議員の尹兆堅はガードマンに運び出された時、足を怪我したと言う。医療界代表の陳沛然が手当をし、ストレッチャーで搬送された。

15:50

郭栄鏗は李慧琼が会議を開く資格がないと、「議事規則」に違反していると指摘。また3時の時、すでにガードマンに李慧琼を会議室から出すように命じたが、相手されなかった。それと郭偉強が陳志全を転倒させたことを非難した。


16:15

郭栄鏗が「会議終了」と宣告し、民主派議員と共に会議室を出た。中には鄺俊宇議員と張超雄議員、2名の民主派議員しか残っていなかった。

郭栄鏗は記者会見で親中派は去年の「逃亡犯条例」改正の教訓から学ばず、強行的に「議事規則」を破れた。彼らがなぜ急いでいるのか分かっているだろうと。

補足:行政長官の林鄭月娥は5月5日に、内会の主席を任命した次第、「国歌法」の第二読会に進める。国歌法の立法は「あと一歩」で決まる。なお、中央政府の指示で彼女の任期内で「23条」の立法を強いられていると噂されている。


国歌法はサッカー試合などで、中国国歌を流すと、スルーされたり、ブーイングされたりするから立法する必要があると親中派と政府が主張している。決めたら場面で歌わないと、敬意払わないと犯罪になったり、国歌の歴史も強制的教えるから、一種の洗脳教育とも言われる。


23条は「反逆、国家分裂、反乱扇動、中央政府転覆、国家機密窃取を禁止する」法律で、立法してしまったら、中国本土のように言論の自由や集会の自由がなくなる恐れがある。ネットでの発言も分裂・扇動活動にされるかもしれない。


17:00

最後の一人の民主派議員の張超雄も追い出されて、会議室内で親中派しかないとの異常事態が発生。でも会議は続行した。

18:00 親中派しかいない会議が終わった。終わる前、経民聯の梁美芳が「以降主席選挙は議案の最後にすべき」と提案した。

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